先日大倉山に梅を見に行って参りました。5-6分咲き程度でしたが、様々な種類の梅が植えられており、とても綺麗でした。
その際、山の頂上付近に立派な記念館があり、入ってみることとしました。中にはパンフレットが置いてあり、それを読むと実は大倉山というのは大倉邦彦さんという方の名前に由来するのだということが分かりました。恥ずかしながら、大倉山が初めて人の名に由来していることを知りました。この方、かなり凄い方のようで、戦前よりデンマークの国民高等学校をモデルに農村の女子に正しい人生観を持たせ職業教育を施したり、幼い頃の学びや体験が人間としての基礎を作り、その後の人生に大きな影響を与えると考え、幼稚園を作るなどされた方ということでした。
大倉邦彦さんの名言集なるものもパンフレットに書いてあり、とても良い言葉だと思いましたので、ここに共有させて頂きます。
①死に際の一日も、今日の一日も変わりはない。短い生命を意義深く、力強く、愉快に生きるためには、明日の日を待たず、今日より取りかかります。礼節を知るものは衣食足るに至ることを信じます。事物の整頓、時間の正確は、心の修養と大なる関係を持つことを知っております。
→昔も今も人間が生きていくうえで大事なことというのは変わらないのだなと大変感慨深い気持ちとなりました。
②この食物が食膳に運ばれるまでには、幾多の人々の労力が加えられていることを思って、感謝致します。この食物に向かって、旨いからとてむさぼる心、まずいからとて厭う心を起こしません。この食物は私の心身をいやす良薬と心得ていただきます。
→食事に限らず、日々当たり前にやっていることの裏にたくさんの方々の協力がある。常に感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いを新たにしました。
ちなみに、患者さんには1日8000歩程度のウォーキングを推奨している手前、この日は日吉から大倉山まで往復歩いてみました。16000歩程度でありました。大倉山駅からは坂を登ってすぐに到着できると思いますので、みなさんも大倉山の梅林を目指してみてはいかがでしょう!
日吉かもめ内科・整形外科クリニック 杉本 洋一郎