こんにちは、院長の杉本です。
2023年6月19日に開業致しました当院も早いもので1年がたちました。落下傘状態での開業であり、開業前は果たして患者さんに来ていただけるのだろうかと不安に思っておりましたが、おかげさまで多くの方にご来院頂き、開業当初から通院されている患者さんからは「1年たちましたね」と感慨深いお声がけをいただくこともあります。初心忘るべからずで引き続き丁寧な診療を心がけて参りたいと思います。
この1年で嬉しかったことはいくつかあるのですが、1つ目はやはり私の専門である心臓の病気を早期に見つけることができて、結果として良い治療につなげられたと患者さんに喜んで頂いたことでしょうか。糖尿病、高血圧、脂質異常症など通常の何気ない外来の中でも、致死的になりうる心臓疾患・脳疾患の徴候だけは見逃さないように日々注意を払っております。2つ目は継続して外来に通ってくださる方が増えていることでしょうか。コロナ禍が明けて今回はどこどこに旅行に行ったなどお話してくださる方も多く、おすすめの旅行ポイントなどを教えて頂いて私自身も空想を膨らましてはすぐに現実に引き戻されております。3つ目は気立ての良い職員に囲まれていることです。贔屓目かもしれませんが、自然と他人を慮れる職員が多いことは私が恵まれている点であります。
反面、つらかったことといえば、、やはり日々のカルテ書きでしょうか。診療中は時間がなく大事なこと以外ほとんど記載できませんので、診療後に主に書くことになるのですが、次の日の予習も含めると日を跨いでしまうことも多いです。総合病院時代は月10回以上当直があったりしてそれはそれで体力的に厳しいものがありましたが、開業医は開業医で寝ても覚めてもカルテ書きか書類業務、空いた時間に勉強といった感じでやはり体力勝負だなあと思う次第であります。
この1年でクリニックの規模も大きくなり、内科部門では超音波の件数が増えてきており、整形外科部門では理学療法士が3人となり運動療法が充実してきております。超音波は甲状腺、頸動脈、心臓、腹部、下肢動静脈など、ほぼ全ての領域のエコーが可能であり、CT/MRI検査の予約(メディカルスキャニングさん)も診察室で可能となるなど、内科的にはかなりの部分がクリニックで完結するようになっております。運動療法に関しては、若い方からご高齢の方まで、生活に即した形でのアドバイスができるように心がけているようです。私の外来では、運動療法に通い始めて杖がいらなくなったなどとおっしゃる方もいらっしゃって、やはりその場限りだけではないリハビリの重要性を感じております。
今後も引き続き、職員一同地域医療に貢献できますよう精進して参りますので宜しくお願いいたします。
日吉かもめ内科・整形外科クリニック 院長 杉本 洋一郎